
前回、前々回と兵庫のパン屋さんを巡ってきた3店舗目として、阪急夙川駅から徒歩2分ほどのところにあるconcent market夙川本店にも行ってきました。
百名店に何度も選ばれていて、パン屋さん激戦区ともいえる夙川エリアの中でも人気のお店です。
平日14時ごろ到着したのでもうパンはあまり並んでないかなと思いましたが、十分選べるほど様々並んでいました。お並び列はなく、店内は3名先客ありでした。


店内はかなりこじんまりとしているので、他のお客さんがいると何周も見て迷うのは難しいかなという印象ですが、見やすくディスプレイはされていました。
また厨房の方でさらに焼いている気配もあったので朝イチでなくても買えそうなのもありがたいです。

こちらで購入したのは以下の4点です。

まず一つ目はアプリコット烏龍カンパーニュ(360円)。

茶葉たっぷりのパン生地にまず惹かれ、実際に食べてみてもしっかり烏龍茶の風味が感じられます。
たっぷりのアプリコットが中までたっぷり詰め込まれていてかなりジューシー。セミハードなパン生地に微かにほろ苦さがあるのでアプリコットのジャムのような甘さが調和しているように感じます。
他でなかなか出会えない組み合わせで美味しかったです。

続いて2つめはパンミヤッコ(260円)。
酒粕とオレンジピールを練り込んだもっちり食感のパンで、柔らかい甘さと滋味深い味わいが広がります。
外側はセミハードな感じですが中はきめ細かくもちっと感強めで、酒粕の風味もふんわりと分かります。お食事パンほどシンプルではないけれどスイーツパンほどの甘さはない、だけど物足りなさは全くなく絶妙なバランスで、大人好みのパンかなと思います。
3つめはプレッツェル(200円)。
レジ付近のスタンドにかかっているプレッツェルが可愛らしく、しっかりついた焼き色とツヤが美味しそうで選びました。
生地は塩味がしっかり、プレッツェルならではの風味と若干の苦味のようなものを感じます。生地の細さに差があるのでハードな部分のポリポリとしたスナック感とふかっと柔らかな部分の対比があるのも良いです。

最後はかぼちゃと渋皮栗のベーグル(330円)。
かぼちゃが練り込まれた生地に、かぼちゃ餡と栗の渋皮煮が巻き込まれたベーグルです。
生地はもっちり歯応えがあるタイプで、中のなめらかな餡はしっかりかぼちゃの味が感じられて、そのままかぼちゃを潰したような甘みがあります。ホクホクとした栗の食感と優しい甘みともマッチしていて良かったです。
かぼちゃや栗そのものが好きなのでこれらを使ったパンは手に取りがちなのですが、初夏のこの時期に出ているのは珍しい気がします。蒸篭で蒸してリベイクするとよりふかっとして、あんもたっぷりで美味しかったです。
さて今回は夙川のconcent marketさんに行ってきました。地元で愛されている安定感に、さすがパン屋さんの多い夙川エリアで15年続いているだけあるなと納得のお店でした。
気になる方はぜひ。