なつめは日本であまり馴染みのない食材ですが、栄養豊富で体に良い効果をいくつももたらすとされていて、中国や韓国等では日常的に取り入れるものだそうです。
鉄分や葉酸、カルシウムなど特に女性が補いたい栄養が豊富に含まれているので
出来れば継続的に取り入れたいものです。
ただなつめの実をそのまま口にしていなくても、漢方では”大棗”という生薬名で使われていますので
その効果を知らず知らずのうちに実感しているかもしれません。
日本で購入すると大半は乾燥なつめかお茶などの加工品になると思いますが、
最近ではだんだんとスーパーや輸入食品店などで手軽に購入できるようになったように思います。
私は貧血予防と栄養補給を兼ねて、なつめを使った商品を取り扱うオンラインショップでなつめ茶や実を購入していたのですが、
毎日取り入れるには結構コストがかかると感じたため
1~2年ほど前からネットの定期配達で継続的に乾燥なつめを購入するようになりました。
ちなみに購入しているのは1㎏(200粒目安)2,000円くらいで売られているもので
毎日3粒食べても2か月ほどはもちます。
なつめは加工しなくても甘みはあるのですが味がぼんやりとしていて
他のドライフルーツのようなねっとり感ではなくシャクシャクとした食感がスポンジのようでちょっと食べにくい…。
いくら栄養価が高いとは言え、正直あまり美味しいとは感じませんでした。
そこで本場っぽく韓国料理の参鶏湯風の鶏手羽スープにいれてみたり
なつめ茶にしてみたりと工夫したこともありますが、
毎日少しずつ気軽に取り入れたかったため、どうやったら美味しく食べやすくなるか試してみた結果
<なつめチップ>にしてしまうのが美味しく手軽に毎日食べる方法だと辿り着きました。
なつめチップの作り方はとってもシンプルです。
【なつめチップの作り方】
必要なのは乾燥なつめを好きなだけ(天板1枚分20~30粒前後目安)。
①キッチンばさみ等で均等な厚み(2~3㎜)に切って、クッキングシートを敷いた天板に重ならないように並べる。種は切りながら取り出します。
②110℃に余熱したオーブンで20~30分焼く。
※焼き色が付きすぎると苦くなるので20分くらいのところで様子を見てください
③一度取り出し、そっと触ってみて乾燥具合を確かめます。火傷に注意!
表面にうっすら焼き色がついているものは裏返します。
この時、まだふにゃふにゃとしているものは裏返して焼けやすい場所に移したり、
天板一面だと焼きムラがある場合もあるのでできるだけ均一な火通りになるようにします。
④余熱はしなおさず90℃に温度を下げて10~20分追加で焼きます。
これでほとんどカサカサとした乾燥状態になります。
冷ましているとだんだん硬さが出てくるので、オーブンから出したてで少し柔らかく感じても大丈夫です。
お好みでほんの少しのお塩をぱらぱらと振っておいても甘みが引き立ち美味しく食べられます。
⑤完全に冷めたら清潔な瓶などに入れて保存します。
なつめチップにすると甘みが凝縮され、カリカリした食感が癖になって手が止まらなくなるほど食べやすくなります。
なつめをスライスして並べるのは種を除いたりと結構手間がかかるので
時間があるときに天板いっぱいにチップを作り、小腹がすいたときにポリポリつまんでいます。
最近では業務スーパーに乾燥なつめが売られていたり
健康食品を取り扱うショップでチップに加工された商品も見かけるようになってきたので、
まずはそれらから試してみてもいいと思います。
また、チップ以外にも細かく切ったものをオートミールを混ぜてシリアルの具として焼いたり
生姜とはちみつと一緒に煮たなつめ茶にしても美味しく食べられます。
ですが味に慣れてしまうとそのままでも甘みがあって美味しく食べられるようになるので
最近はもっぱらそのまま食べていて
手軽な栄養補給に重宝するので1㎏の大容量のパックを何度もリピートしています。
個人的には必要な栄養を出来るだけサプリなどではなく食材から取り入れたいので
このようになつめはとても貴重な食材なのです。
興味がある方はぜひ試してみてください。
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