毎年サロンデュショコラで目玉商品となるのが【セレクションボックス】シリーズです。
セレクションボックスとは?
セレクションボックスとは、有名ショコラティエたちが作る各テーマに沿ったショコラを、ひとつのボックスに詰め合わせた夢のような商品で
1箱でたくさんのショコラティエの味に出会うことができます。
そのためショコラティエの個性が表れやすく、このボックスで自分の好みのショコラティエを見つけることができるのも魅力の一つです。
2024年のボックスのラインナップは
1.ルメルスィマン~ショコラティエと繋がる~ 16個入り(16ブランド) 9,504円
2.ミステール~気持ちを繋ぐ~ 12個入り(12ブランド) 7,344円
3.ヴィタリテ~未来と繋がる~ 9個入り(9ブランド) 5,940円
の3種類が発売されました。
このシリーズはサロンデュショコラ限定で販売されるため毎年すぐに完売する人気商品です。
今回は、今年購入できた <Selection Box2>Mystere~気持ちを繋ぐ~
というタイトルの12個入りボックスをメインに感想をレポしたいと思います。
<Selection Box2>Mystere~気持ちを繋ぐ~ を食べてみる
毎年セレクションボックスのデザインは華やかで気合入ってるなあと感じます。
このボックスのテーマは”ショコラティエ12人が描く美味しいミステリー”。
”思わず心が動く未体験ゾーンへ”と紹介されており、食べる前からどんな発見があるだろうと好奇心を掻き立てられます。
開けてみると個性的なチョコレートたちが並んでいます。
開けた瞬間にスパイシーな香りが漂います。
この香りの正体が気になりますが、様々な種類のショコラが入っているのでスパイスの正体はまだわかりません。
また一つずつ丁寧な解説があるのはかなり嬉しいポイントです。
このボックスに入っているチョコレートは一期一会なので一粒ずつしっかり味わいたいですし、
それぞれの素材の組み合わせが複雑で繊細なので解説を見ながら大切に頂こうと思います。
特に印象的だったチョコレート3選!
一粒すつ全てに感想を述べたいほど楽しませてもらったのですが、新しい出会いと発見があった印象的なチョコレート3つを厳選してご紹介します。
まず一つ目はフランク・ケストナーの「ヴォルプテ」です。
カルダモンのガナッシュとレモン風味のヘーゼルナッツプラリネが2層になったチョコレートとのこと。
カルダモンはカレーなどでよく使われるスパイスですね。食べてみると口の中にカルダモンの風味がすぐ広がるのですが、鼻に抜ける香りはまるでリラックス効果のある癒し系でした。
少し遅れてレモンの風味を感じ、シャリッと感のあるヘーゼルナッツの香ばしさが追いかけてきます。
最後に残るのはほろ苦くも爽やかなレモンピールの味。
カルダモンとレモンの掛け合わせがアロマのような落ち着く良い香りです。
スパイスやフルーツは多くのチョコレートで使用される魅力的な食材ですが、掛け合わせることによって癒し系チョコレートになるというのは驚きでした。
「幸せな時間を過ごしてくださいね」というケストナーさんのコメントにも納得です。
二つ目は、ユミコ・サイムラの「アッヴォルジェンテーみんなで一緒にー」です。
”スパイスとブランデーにつけたブドウが香るクレミノ(ヘーゼルナッツペースト)”との説明があります。
口にいれる前からまず感じるのはシナモンのようなしっかりと主張するスパイシーな香り。
そのあとキャラメルガナッシュの甘さが広がってシナモンを包みこみ、まろやかにしてくれます。
ほかのお菓子からインスピレーションを受け、それをチョコレートに落とし込むというのはすごい発想ですね。
箱を開けた瞬間香るスパイス(シナモン?)はこのチョコレートからだったのでしょうか。
個人的にはユミコ・サイムラのチョコレートはおそらくこれが初めてだったので、その他のチョコレートも食べてみたくなりました。
3つ目は、アレノ&リヴォワールの「プラリネヴァニーユブリュレ」です。
香ばしさとコクを感じるシャリッと感のあるプラリネが口にひろがるとやがて、ナッツを燻製したのかな?と思うような不思議な香りが鼻に抜け、衝撃を受けました。
解説によると、”バニラを焦がすことでコーヒーやリコリス(漢方にも使われる甘草の仲間の植物)のような多層的で個性的な味と絶妙な苦みを生み出す”ことをアレノシェフが発見したと書かれており、燻したような苦みのある香りはバニラだったのか!と驚きと発見がありました。
あえて焦がしたバニラを使ったチョコレートは初めて食べましたが、この出会いによって燻製のような香りとチョコレートの相性がいいんだという発見がありました。
こちらのブランドも今年サロンデュショコラで出品していたので、来年機会があればほかのチョコレートも食べてみたいですね。
チョコレートは未知との出会い
ここまで印象的な3つのチョコレートを紹介しましたが、複数のブランドを一つのボックスに詰め合わせるチョコレートであっても無難なものではなく、このようにかなり個性的なチョコレートを入れてくるのがセレクションボックスの面白いところでもあります。
各ブランドで購入したとしても、正直なところここまで遊び心あるものは一箱に1粒あるかないか、くらいレアなのでそれが詰め合わせになっているのはセレクションボックスならではだと思います。
世界で認められた超一流ショコラティエたちが一堂に会するこのボックス、興味があればぜひ来年狙ってみてください。
コメント